NEXCO切土補強土工設計・施工要領より抜粋して解説します。
1.鋼材と地山のグラウトのかぶり厚/防錆基準について
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★NEXCO/実験による防錆基準
2.単管削孔設計基準/削孔範囲について
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@検証/自穿孔工法はかぶりに対して不確実性があるので仮設法面に限定する。
これは、先端からグラウトを噴き出して全体に充填させる自穿孔の設計理論が
実際には実現できない事の公的な判定証拠。(実証実験により確認された根拠による)
A検証/ レッグハンマードリル施工は孔径の不確実性から仮設法面施工に限定する
削孔性能が弱いので小径の削孔ビットにて突きながらの耳かき削孔する形態なので
全長に設計削孔径が造成できている客観的な確証がなく仮設限定とされている。
外径65mm管(ケーシング管)を差し込む事により、ケーシング管長においては、65mmの削孔が出来たと証明する
もの。しかし、1m程度以上のケーシング管を入れると、多くの場合は、引き抜けなくなる懸念があるので、実際は
上記のような不正の削孔方法で施工している。
つまり、客観的に全長での削孔径が保証出来るとは言えない。認知されていると虚偽PRにて、
ケーシング削孔の削孔径90mmでも二重管施工と称し、この方法で施工している不正業者も多い。
つまり、ロータリーパーカッションが不能な工法を採用すると、下画像のように自在に不正をされるという結論です。
SD工法3号機による耳かき削孔動画。画像のように砂質土で下向きの場合に多い不正施工。
外管に削孔ビットは無く、ただ押し込むだけ。内管を管内か振り回して削孔する。
地中なので細い鋼材が入れば不正は発覚しない為、多く施工されているがグラウト注入品質として
当然、全域にアンカー体積が確保されている保証は無い
※仮設法面/上記はいずれも効力が数日程度で良い仮施工であり、
通常発注される永久構造物とは大きく異なる
3.ケーシング削孔/削孔〜注入の施工規則について
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B検証/ロッド削孔とは・・・ケーシングとの違い
●先端ビットを装着して削孔が出来るロッド。落盤保護だけのケーシングと差別する呼称
●二重管削孔では外管ロッド・内管ロッド構成の二重管ロッド、単管削孔では単管ロッド
●大型ボーリング機・無足場アンカー工法等、ロータリーパーカッション機は全てロッド削孔
C検証/本来のケーシング削孔(地下ボーリング)は、法面でのケーシング削孔とは
呼び名が似ているだけの別物。
1.一般的な回転+重量だけで削孔する形態の違い
ケーシング削孔は、地下ボーリング施工ではケーシング回転掘削と呼ばれ、削孔機の高重量が重力と同じ
垂直方向に作用するので高重量の推進・回転削孔ビット(強大動力)で掘り進めるもの。
一方、法面では重力が横方向に作用するので落盤が発生する。つまり重力に逆らって削孔しないといけないが
ケーシング削孔を行う小型機では性能不足で外内ロッド同時施工ができない。そのため外管は削孔能力が無い
ケーシング(パイプ)で削孔時の落盤保護が目的となる。
削孔方向が違うために重力作用方向が違う、高重量に対抗する低推進力、方向性のパワーバランスが
一般的なケーシング削孔と大きく違う為、同じケーシング削孔と呼称しても法面ケーシングは構造が違い
基本設計理論が劣るので性能が低く、結果的に成果が大きく劣る不正
2.足場縮小=小型軽量機=低性能となる問題を解決できず開発されたケーシング削孔
ケーシング削孔の致命的な欠陥施工方法/図解 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
低性能で外・内ロッドで同時削孔不能なので、外管径より大きいビットを内管に付けて削孔する。
当然、削孔後に全抜きしないと次工程の挿入・注入出来ない。つまり要領に明記されている
"注入工まで引き抜かずに・・・"(重要ポイント。これで全ての不正施工が防止できる)が出来ない。
つまり、ケーシング削孔の二重管削孔理論を要領は否定している。
★上記の結果、発生する不正の現状と可能性 会計検査院により実際に摘発された事例?
1.全抜き後の孔内落盤により、鋼材が挿入不能となった?鋼材を切断する
2.全抜き後の孔内落盤により、グラウトが拘束され注入品質を証明するオーバーフロー確認が出来ない
?グラウトホースを引き抜きながら口元で溜めて、フローを偽装する。
3.削孔後、全抜き工法が見抜けず採用された?すぐ注入せずに後日にまとめ注入する
?放置期間に孔内落盤して(地中だから確認不能)設計アンカー体が造成できなくなる
D検証/ケーシング削孔機の実力から見る虚偽
ロータリーパーカッション削孔機とケーシング削孔機の性能比較
● 二重管削孔が可能か/削孔性能から検証する
標準機/無足場アンカー工法2号機EとHインバータチゼル+ダウンザホールハンマーを
比較すると打撃力459:155、回転力981:73となり明らかに双方が可能としている
性能(共に最大削孔長10m)と削孔長20mのBから妥当性を考慮しても明らかに低性能です。
※このような工法は、削孔が最も簡単な土質で、削孔長1mでも可能なら、二重管が出来るとPRするような
厚顔無恥な呆れた者です。また、大手と言われる会社も無知なのかコンプライアンス意識の無いPRを
しているのが現状です。
● 最大削孔長の虚偽/必須ツールスから検証
最大削孔長10mとなっているが、上記の性能表比較による削孔機の低性能や
削孔長5m以上では必須となるスライム(削り粉)の専用排出装備品であるウォータースイベルが不備
落盤拘束され回転・フィード力でも引き抜けない時のバックハンマーなど大型機@〜Eに必須標準で
装備されているものがケーシング機には不備。
これらは、G〜Hのように低性能なので余裕がなく、必須であっても重い装備品を装着すると
増々削孔支障が発生する為です。つまり、削孔し易い砂質土でも一般的な条件では不可能です。
※詐欺PRを信用して騙されるのは、技術知識が乏しいから・・・という原因が大きいと思います。
設計者は、自身の客観的な判断で工法を見極める勇気を持ってください。
必要削孔機性能の結論/ケーシング削孔機では低性能で実質、二重管削孔は標準範囲で不能です
メーカー検証では、ロータリーパーカッションの機能を強引に装備しても
この性能レベルなら削孔長2〜3mが限度と推察されています。
つまり削孔条件無し、常識的な鉄筋挿入工設計範囲(削孔長7m可能)で
適応可能な二重管削孔はロータリーパーカッション削孔だけが可能です
4.設計土質についての真実
設計で”孔壁が自立している=落盤しない”前提でも、元々対策しなければならない不安定斜面の
表層域土質の状態を表している表現です。つまり決して安定している土質ではなく、現場においても
孔内落盤が発生して"孔壁が自立しない"判定に変更される事は、よくあります。
加えて設計時のサンプル試験と異なり、現実は、削孔時の打撃振動で孔壁は弱り、不安定となって
いる状態なので、いつまでも孔が保っているような安定した土質状態ではありません。
その為、要領では単管削孔であっても“削孔後、速やかに鋼材挿入工・注入工まで施工する“と
なっています。
しかし、現実は、地中なので分からない事を悪用して削孔後、鋼材と注入ホースだけを入れて
次処理に移り、数日後に注入工を実施しているのがケーシング削孔施工業者の実態です。
・・・(本来なら注入品質を確保する為に削孔〜注入工まで一連の作業で行います)
これは、施工進捗が早まる事で利益を優先して行っているのですが、放置期間に地中では
孔内落盤している可能性が高いので、その結果は落盤土砂により設計アンカー体が造成されず
注入材のかぶり厚10mmも確保できず強度不足・防錆不足となり明確に不良施工となります。
★この施工要領では“ケーシング削孔では削孔後引き抜かずに・・・“と一般的なケーシング削孔では
出来ない事実が規定されているので、暗にケーシング削孔の注入不足を問題視し否定しています。
E検証/削孔完了後、本当に全抜きしているのか?
※前提が亀裂対応の為となっているが、全特のケーシング歩掛以外に国交省など
の他の歩掛には無い注入割増係数であり、対策必須の亀裂斜面も少ない事から
保護管の無い注入へのロス対応策という要素が大きいと思われる
F検証/孔内落盤時に外管再削孔して強引に注入したらどうなる?
全体のまとめ・・・
1.削孔径・注入が共に客観的に立証できず不確実な自穿孔、レッグドリルは、
単管削孔であっても仮設法面施工に限定とする。
2.二重管削孔において削孔後、注入工までケーシングを引き抜かずに施工する事が
できない。つまり、全抜きするしかない一般的なケーシング削孔は二重管不能となる
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